インスタマーケティングの最近と数年後を考察
株式会社SMDの住田です。
気が付いたら前回4周年のブログ記事を書いてから1年以上経過していました…
5周年を迎えて、さらに数カ月が経ちました。
前回のブログ記事ではLINEのステップをひたすら研究している旨の話を書いていましたが、今はもっぱらインスタの研究をしています。
この1年ほどはインスタを使ったマーケティングのパフォーマンスが好調なおかげで、会社設立以来5年連続で増収増益となりました。
今回の記事では最近のインスタ運用で成果がでている方法と、今後の見通しについてまとめてみました。
最近のインスタ運用について
2021年10月の記事で「インスタ運用が好調です」という記事をアップしていますが、約2年経った今は当時と比べものにならないくらいノウハウがブラッシュアップされています。
よくこれで好調って言えたなと思うレベルです。
最近のインスタ運用で当たっている施策はずばり
『オーガニック運用×広告運用』
この方法をきちんと突き詰めているアカウントは、自分が観測している限りだとごく少数(orほぼない)。
オーガニック運用とは「バズを狙ってフォロワーを増やして、ファン化させて収益化していく」というもので、
広告運用とは「インスタにあげた投稿を広告に出す」というもの。
オーガニック運用のメリットは、認知が広がるうえにファン化されることで、広告で集客する以上に見込み度の高い客層を集客できるという点です。
一方でデメリットは、バズらせるのが難しい。バズっても狙った見込み客からターゲティングがずれてしまい売上につながらない…などの問題がありました。
今当たっている「オーガニック運用×広告運用」の方法が優れているのは、オーガニック運用のデメリットを打ち消すことができる点。
広告を併用することで、バズらせなくても認知を広げることができ、ターゲティングもオーガニックよりも精度が高くなります。
どうせ広告運用をちゃんとやっていこうと思うと、広告クリエイティブ(画像・動画)は作らないといけないんだったら、オーガニック運用のノウハウを組み合わせた方がいいのでは?と思っています。
広告の費用対効果を表すROAS(=Return On Advertising Spend)をみると、1000%~2000%を超えている案件が複数あります。
投げた広告費が10倍~20倍になって返ってくるということです。
好調なインスタ運用ですが、どんなノウハウにも賞味期限があるものと考えており、今後の予想される市場の変化も考えてみます。
インスタ運用の今後
先に結論をいうと、今後1年、2年については先行きをポジティブに考えています。
5,6年前にブログ(SEO)が流行ったときは、収益が伸びている最中でも「この方法は長くは続かない」という危機感がありました。
個人でできるにしては収益性があまりにも高いこと、
そこに大手の資本が入ってくるとすぐにマネができること、
そんなことを考えているうちに、Googleのアルゴリズムの大きな変更もあり、実際に退場した人もすくなくありません。
インスタに関しては、当時のブログに対して感じていたネガティブ要素が今のところ少ないです。
大手や有名人などがお金・時間をかけることで差別化できる要素を考えてみると、
- 広告費の引き上げる
- 演者のクオリティをあげる
- 投稿のクオリティをあげる
- アルゴリズムをハックする
この4点が考えられます。
「1.広告費の引き上げる」について、これはお金があれば誰でも簡単にできることです。
現状、インスタ広告をオーガニック運用と組み合わせて使いこなせている企業はほぼ皆無なので、ここについてはノウハウが広まることで、今後広告費の高騰は考えられます。
が、広告費をかければかけるほどうまくいくという単純な話ではないため、現時点では広告費の天井は低い感じがしています。
ただし「2.演者のクオリティをあげる」という部分が大手には難しいと考えられます。
広告費を引き上げるのは簡単ですが、仮に大手の銀行が公式アカウントを作って広告費をかけても、それは今回のノウハウにはあまり影響しません。(それで効果がでるならすでにやってる)
重要なのは「人にファンをつける」という観点なのですが、大手が「じゃあ資産運用の専門家をたてて自社のPRをしよう」は現実的に難しそうです。
むしろ中小零細のほうがこのあたり小回りがききますね。
「3.投稿のクオリティをあげる」という点では、今のトップインフルエンサー以上に質をあげるのは難しい印象。
Youtubeの場合だと、年々動画のクオリティがあがってる感じがあってどんどんテレビ番組に近づいてます。そうなると、運用コストは青天井にあがっていきます。
これがインスタになると、写真に関してはせいぜい「実際に商品を買ってみた」にお金がかかるくらいで、投稿の制作費は上がってもしれてます。
「4.アルゴリズムのハック」についても、お金を払って最先端のノウハウを取り入れることはできても、だいたい市場が飽和するとノウハウによる差別化は難しくなるので、ここも脅威ではないと考えています。
以上をふまえると、大手がお金をかけて参入してくるのはあまり脅威ではありません。
ただ、会社としてインスタで戦っていくとなると「演者のクオリティ」は意図的にあげていきたいところです。
今までは無名の個人でもがんばれば戦えていましたが…
今後のインスタは「ガチの専門家」が「最先端のノウハウ」と「お金=広告費」をもって続々参戦してくる世界線です。
今後の個人の戦い方は「ノウハウ」を押さえるのは大前提として、専門家とタッグを組めるように動いていくこと。ここができれば、しばらく安定すると考えています。
自分が専門家である場合は別ですが、(僕自身も含めて)そうでない場合は、表に出るのは別の人にお任せして、自分は裏側を担当する。
そんな動き方を今のうちからやっておくのが大事かなと思います。